オオカミ少年。
いやー、想像はしてたけど。
やっぱりこうして注目されるのには慣れてないからとっても歩きづらいんだよね。
当の本人は気にしてないみたいだし。
「おーっす、中田!」
「あれ、お前…」
話しかけてくる中田の男友達も、あたしを見て指差してくる。そんなに珍しいか?
「うわっ、お前平山さんと付き合ってんの!」
「ずりー!」
「いいだろー!」
いいだろーって…
中学生みたいなノリだよね。
「調子乗んなよなー」
「くそー、お似合いだから何も言えねぇ」
この人たちから見たらあたしたちってお似合いなんだなー。