愛しの彼女が幽霊になったら。〜僕らは探偵サ!!〜
ある日百合ちゃんは大きな手術をしたのを覚えてる。
高校生の時だったね。
僕が牛の乳搾りしていたら、携帯が急に鳴って。
百合ちゃんから、電話がかかってきた。
今思えば、それが百合ちゃんからの最後の電話になった。
『あのサ、今からスッゴい手術するんだよ!!アハハハ!!』
『え!?』
『なんかねー、腎臓って二つあるの邪魔だから先生がとってあげる、だって!!』
絶対、腎臓売ろうとしてるよね。
その時、どうして僕はちゃんと百合ちゃんに言ってあげれなかったんだろうって。
『騙されてるよ』
って。