愛しの彼女が幽霊になったら。〜僕らは探偵サ!!〜

小さい頃も楽しかったよね、タダヒロ君!!





************

僕と百合ちゃんが、5歳のころ。


ある事件が、おこった。

『大変!!火事だわ!!!!』


女の人の甲高い悲鳴が聞こえたんだ。

近くの空地で遊んでいた僕達は、すぐさまその場所に向かった。


その頃、百合ちゃんはまだ元気だったね。

そこにつくと。


赤くてあっついヤツがごうごうと建物を包んでいた。

怯える百合ちゃんを、一丁前にかばっていたのを覚えてる。


そうして、消防車が来るのを呆然と待っていると。

真っ黒な服に全身を包んでいた、キャップを深ーくかぶった男がいた。


絶対犯人だ、って百合ちゃんと核心して。

探偵になりきってそいつを調査しまくった。





< 17 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop