愛しの彼女が幽霊になったら。〜僕らは探偵サ!!〜
小さい頃も楽しかったよね、タダヒロ君!!
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僕と百合ちゃんが、5歳のころ。
ある事件が、おこった。
『大変!!火事だわ!!!!』
女の人の甲高い悲鳴が聞こえたんだ。
近くの空地で遊んでいた僕達は、すぐさまその場所に向かった。
その頃、百合ちゃんはまだ元気だったね。
そこにつくと。
赤くてあっついヤツがごうごうと建物を包んでいた。
怯える百合ちゃんを、一丁前にかばっていたのを覚えてる。
そうして、消防車が来るのを呆然と待っていると。
真っ黒な服に全身を包んでいた、キャップを深ーくかぶった男がいた。
絶対犯人だ、って百合ちゃんと核心して。
探偵になりきってそいつを調査しまくった。