妄想姫の恋物語。





「あたしね、高校生になったら

 素敵な恋をするって中学の時から

 決めてたの。」

「なにそれ?」



そう言ってフッっと笑う神崎君。



「あたし、恋愛なんて全然したことないの。

 だから、中学の時なんてさー

 ケータイ小説ばっか読んで、妄想だよ」

「それ普通にキモいし(笑)」

「なっ、キモイってひどいし!」

「ほんとのこと言っただけだし」

「うっ…」



なんなの、超意地悪!


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