伝えたいだけなの
「もう…いいよ。
優は、私の事なんてどうでもいいんだよね。
今日、よくわかった。
出てくから。ばいばい。」
私は泣きながら優の家を飛び出した。
私の片思いみたいな恋愛に疲れた。
やきもち妬いてくれたらって思ったの。
普段なにも言ってくれない優だから…。
怒ってくれるかなって…
拗ねてくれるかなって…
合コンから帰ってきて、真夜中に部屋を飛び出した私を、追いかけてきてもくれない。
優なんかしらない…。
でも…。
「もういいよって言っちゃった…。
全然よくない…。暗いし、怖いし…
帰りたくなってきた…」