伝えたいだけなの







「そんな事だろうと思った。」



「だって…!!優なんにも言ってくれないから…」


「なにを言ってほしいんだよ?」



うーん…。



「た…例えば愛してるよ、とか?」



「愛してるよ。」



「由紀しか愛せないとか…?」



「由紀しか愛せない。」




なーんか違う…。


こんな言葉が欲しかったんじゃないかも。



「ねぇ、優。やっぱりいいや。
いままで通りの優でいて。」



優はお腹抱えて笑った。



「なんだお前ー。
わがままな女だなあ!!」



「わがままじゃないよ!!
元はといえば優が悪いの。
私を不安にさせたんだから。」



「そんなに膨れるなよ。

俺が悪かったかもしんないけど。
もー二度と合コンなんか行くなよ。

次は相手の男共しめるから。」
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop