【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「本当にヤメテちょうだい!」




母さん只今哀願中。ここまでくると哀れだ。




「槙。ゼリーはあーんしてやるからな」





姉貴が鼻血噴射でまたもや椅子から倒れた。甘い声って罪だよなぁ…
学校じゃないし、少しあしらう術を覚えた俺はハイハイと適当に相槌をうつ。
誤解されることもないからな。構わないだろう。俺はどうやら帰って来て本当に気が抜けてるみたいだ。


それに会長の事、好きだし。コレぐらいの冗談は聞き流せるってもんだ。
つか、男同士であーんなんて律とやれば良いのに…





『ほら、口開けろ』



『俺はそのゼリーより皇の唇が欲しい』





もう別次元の話題になちゃった―――――!!!


このシチュエーション良すぎる!!萌え…ガホエっ…ゲンコツくらった。

律が食器片づけるためにいつの間にか俺の背後に居た。つか何で俺の妄想バレるの!?


…あぁ、でも良かった。あのまま妄想続けてたら貧血姉貴の一途確実だったからな。危ない危ない。
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