【BL】腐男子な俺の恋フラグ


今まで目を細めるとか口角を少し上げるとかは見た事あるけど。こんなに笑ってるのは初めてだ。




「おい、君!聞いてるのか!?」




――――でも、こんな状況を笑わなくても良いじゃないか。マジ鬼畜。鬼。


あーあー人がせっかくいい気分になったのに。このおっさんのせいで現実引き戻されて台無しになってしまったじゃないか。




「俺は男だ!よく見ろココ!女にはねーもん付いてるだろ!」




俺はよく見ろ、と息子を指さす。本当は胸とか骨格で分かってほしいけど、それが分かればこんな状況にはならないわけで。おっさんに見せる趣味はないけど仕方ない。名誉のためだ。海パンじゃないからピチッとしてないけど、男物の水着だし。今は律に抱き付いてないし分かるだろ。




「っ!!っ!!…そんな下品な事をするなっっ…!それにやっぱり真っ平じゃないか!!」





真っ平…俺の息子が真っ平…


つか、俺カワイソすぎじゃね!?何で昨日からこんなにけなされなきゃなんないの?俺のハートはガラスなのに…優しくシルクで包んでくれよ…


なんか、沈んできた…
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