【BL】腐男子な俺の恋フラグ


その日の夜。姉貴は帰宅するなり俺を呼び出し部屋へ連れ込んだ。





「アンタ、海行ったくせに海辺でチューもせずに帰ってくるとはどういう了見なの?」





海の事は忘れたいのに。どうして蒸し返したりするのかな!?

つーかやっぱりこの人盗聴器とかしかけてたよ。律や会長の目ごまかすなんて凄いなホント。





「…仕方ない。んじゃ、昨日コンビニで買ったコレあげるから元気出しなさい」





姉貴…

何だかんだで気遣ってくれてるのか…俺は手に握らされた物をそっと確認する。





「あ、姉貴…?コレは…」



「そ。アンタの残念な息子でも役に立つ代物よ。最大の色気を出して襲ってもらいなさい。そしたら自信もついて元気も出るでしょ?」





元気になるの意味がちげーよ!つか俺男気あっても、色気なんてコレっぽっちもねーし!?しかも核兵器は襲うためのもので襲われるものじゃねーんだよ!よくも侮辱しやがったな!?




「一応3人分買っといたから」





1つ良いかな。


―――――俺は姉貴の神経を疑うよ。
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