【BL】腐男子な俺の恋フラグ
学校が始まり、校庭の紅葉が色づき始めた秋の中旬。
「律、食堂行こう!」
「今日は用事がある。槙だけで行ってくれ」
「えー…ショックだ…」
まさかいつも律に集まる恋慕の眼差しを堪能出来ないなんて…それも俺の食事の1つだったのに…
でも、この様子じゃ俺の意見なんて言っても無駄だろう。というより俺がウダウダ考えている内に律の姿はもうなかった。
早っ!!どこ行ったの!?
…見失ってしまった…
律さんの事だから理由聞いても教えてくれないだろうと思って尾行しようとしてたのに。最初から見失ったんじゃ尾行なんて無理だ。しかも相手は律。生半可な覚悟じゃ見つからない。
俺は仕方なく寂しく1人食堂をする事にしたのだった。