【BL】腐男子な俺の恋フラグ
*槙の誘惑
「すまなかった」
現在、朝。校門前。
昨日晴れて律と両想いになり、律と一緒にルンルン気分で登校した俺を待ち構えていたのは美人副会長だった。
そして冒頭のアレが俺への第一声。
勿論俺は
「へ?」
何の事だかさっぱり分からない。つか、伏し目姿が色っぽすぎる!
だけど、俺的には笑顔の方が好みだ。見た事ないけど。絶対似合う。
すると美人さんが力のない声で続けた。
「―――…片が着いたら謝らないとと思っていたんだ…皇に聞いただろう?写真の事」
あ、あぁ…でも何で副会長様が謝るんだ?
「写真がバラ撒かれたのは俺のせいなんだ。夏休み、俺だけが生徒会役員として学校に居た時がある。その時に写真が大量にばら撒かれてしまった。…俺がもっと生徒会役員としてきちんと仕事をしていれば…」
うわぁー…本当に真面目なんだなー…会長が言ってたのも頷ける。性格まで美人なのか、この人は。
「別にもう過ぎた事ですし…良いですよ。気にしないで下さい。俺は大丈夫ですから」