【BL】腐男子な俺の恋フラグ
「まぁ、まだ軽い方だから大丈夫だ。とりあえず俺が【ピ――――――――――】…相当何かに悩んでたんだろうな…」
また律に耳塞がれた。
とりあえず大丈夫という単語と何かに悩んでいるという事は分かった。
そうか…副会長、ずっと写真の事気にしてたのか…
『俺が生徒会役員としてもっときちんと仕事をしていれば…』
あんな風にずっと思い悩んでいたんだろうか?
だから、俺に一言謝罪して倒れたのは緊張の糸が解けたというやつなんだろう。
それほど、気にして…
俺は副会長の眠るベッドへ近づき、少しずれていた布団をなおした。
「――――先輩、ゆっくり休んでください…」
その声が聞こえたのかどうかは分からないけど、苦しそうにしていた副会長の顔が少し和らいだ気がした。
一方、その時の律さんたちは…
「ヤベー…まきたんの憂い顔は誘ってるとしか思えねー」
「見んな、エロ魔人」
そんなやり取りに全く気付かない鈍感槙に対する律の保護活動はまだまだ続く。