【BL】腐男子な俺の恋フラグ
そうして食堂へ辿り着き周囲を見渡すと居場所は一目で分かった。
何故ならそこだけ人が溢れているから。
しかし、そんな事で臆するおれではない。
1番外側の取り巻きの位置でも中心人物に聞こえるように俺は叫んだ。
「俺はー双子会計様に決闘を申し込む!!」
ざわめき、歓声が小さくなる皆さん。コレはチャンスだ。もう1度俺は宣言した。
「俺は双子会計様に選別決闘を申し込む!!」
選別決闘とは名の通り双子会計様を10問連続で見分けられるかの決闘である。
双子会計様がありとあらゆる格好をし、髪型も毎回変えてくる。しかしそれを話す事なく触る事なく10問全部正解すれば俺たちの勝ちというルールだ。1問でも間違えれば負け。簡単なルールだろ?
勿論コレに勝利できた者は居ない。勝利すれば双子会計様の心をゲット。しかし、これには当然デメリットもあり、負ければ確実に双子会計様に嫌われる。ファンクラブの人たちは声や服装で見分けられるらしいが、ルールによりそれは無効となる。だから、ファンクラブでは未だ挑戦者0という事だ。俺からすれば全員節穴って事だな。
俺はそんじょそこらの奴らとは違う。元々目は良い方だし、何度双子様の告白現場を覗きに行ったか…密着したか…そこらへんの奴らとは格が違うのだ。