【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「へぇー槙君がねー僕たちを?」



「見分けられるならやってみろって感じだね」




「あ、や…律がね!俺の親友の律がやるんです!」





はき違えてもらったら困る。俺は慌てて否定した。





「俺は知らん」



「律さん俺泣く!もう泣く!そこをなんとか!」



「泣いてろ」





うわ―――――ん!!…律さんのぶわぁかぁ…

忘れてた…律って鬼畜だって事…うわ―――ん…


大親友がこんだけお願いしてるのにぃ…






「「ハイ、どっちだ?」」






クルクル回転しながら言うのでどっちがどっちの声を発したのかは勿論分からない。それ以前に俺は視界がぼやけてるので見分けるのは不可能だ。



…仕方ない。もうこうなったらやるしかない。






「…右が櫂先輩で左が慶先輩」







勿論逆で答えた。

すると2人は顔を見つめあわせ、またもや入り口とは反対の通路から出て行く。
実は食堂の奥扉は物置部屋と繋がっていて劇の衣装とか色々なものが置いてあるのだ。双子様はそちらでお着替えしている。

最初は制服からで問題を重ねるごとにどんどん難易度はあがっていく仕組みだ。
ま、コレは余裕で俺が負けれる勝負だな。
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