【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「食材切れたし、ついでになるんだが」





やっぱりデートだ!しかし律さん。何でこんなにもタイミングが悪いんだ。






「…すみません。明日はどうしても無理です」





エンジェルたんとの約束があるんです。






「生徒会の仕事か?」






そう言えばアレも生徒会の仕事なのだろうか?いや、でもそれなら会長が話しかけてきたりするよな?
じゃ、やっぱりエンジェルたんとの私用になるわけで…(以下略)






「何の用事だ?」





どうやら俺の沈黙に生徒会の仕事ではないと判断したらしい律は質問形式を変えてきた。…いや、でもな。いくら律でも“女装してきます”なんて言えるわけがない。もしそんな事言ったら律に阿呆呼ばわりされてるの目に見えてるし。絶対言われるし。よし、何があってもココは黙秘だ。


しかし、そんな固く黙秘権を行使する決意を固めた俺に律が非情な言葉を投げつける。






「吐くまで晩御飯なしだから」




「うわぁぁぁぁああん!!すみませんでしたぁぁぁあ!!」






完敗だった。
フッ…そもそも俺が律に隠し事なんて出来るわけがないんだ。

そうだろ?
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