【BL】腐男子な俺の恋フラグ


翌日、午前10時ピッタリに俺たちの部屋にエンジェルたんがやって来た。朝から目の保養である。マジ眼福。





「…すまない、香川に話があるんだが居るか?」





玄関で応対した俺はまさかの発言に凍り付いた。


俺のために来てくれたんじゃねーの?まさかの俺じゃなくて律に用事なの?





「と、とりあえず上がって…」





俺は部屋へ招き入れる。失礼します、と言って可憐に副会長は入って来た。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花ってな。


この手順で副会長は律と向かい合う形で座った。俺は立ちながらその最高のツーショットを激写した。今日は緊張しているのか何なのか副会長は何も俺にお咎めしなかった。律は相変わらずため息。もう慣れた。





「…香川、聞いてるかもしれないが、今日槙は俺の用事で連れ出す事になっているんだ」



「………」





律は相変わらずの無言。何を考えてるか全然分からない表情をしている。
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