【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「頭を上げて。槙ちゃん」






槙“ちゃん”?





「咲はこんなに素敵な後輩を持てて幸せね。ありがとう」



「…槙は、どれほどお人好しなんだ…」





そう言った咲先輩の表情は何故か悲しそうだった。






「…咲先輩は、俺がこの申し出をしたのが嫌ですか?」



「…そんなわけないだろ。感謝しきれないくらいだ」





それなら良かった。





「フフフ…槙ちゃん咲に気に入られたわね。気を付けなさいよ?」






そう言うとお母様はご飯用意してるので食べましょうと言って店の奥へ進んで行った。
着物の着付けはどうやらご飯を食べ終えてからするそうだ。






「槙、ありがとう」






そう告げるとそそくさとエンジェルたんもお母様の後を追う。

俺はエンジェルたんの微笑みに暫し呆けてあっちの世界に飛んで行ったのは言うまでもない。
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