【BL】腐男子な俺の恋フラグ
「そう言えば、エン…咲先輩のお父様はどちらに?」
「小百合、着物の準備出来たぞ」
するとさらに襖の奥からこれまた可愛らしい人が出て来た。
きっとこの人がお母様の言っていたご友人なのだろう。
「ちょうど良かった。あなたの話が出たところだったのよ」
「そうかそうか。コレは失礼しました。よう来てくれはったなぁー。私は咲の父親の梅治(ウメハル)と言います」
「父親!!?」
俺は思わず突っ込んだ。
いや、だって父親の年齢でこの若さはもう人間の神秘というか…
「あの、つかぬ事をお聞きしますが…」
「?」
うん、やっぱこの上目遣いは犯罪だ。詐欺だ。
「性転換手術いつ受けました?」
「……………………」
あ、やっぱり言いにくいかな?
そう思った矢先、
「…槙、眼科行った方が良いぞ。俺の父親固まってるから言っておくが、俺の知る限りでは健康体で病院にすら風邪以外でかかった事ない」
俺はその返答に咲先輩のお父様同様フリーズした。