【BL】腐男子な俺の恋フラグ
しかし、本当に彼の言う現象が起きた。
お客様が次から次へとやって来たのだ。
それはそれは大忙しで、さすがのエンジェルたんのお母様も大変そうだった。
そして見事、1階でお土産が完売し、お父様とエンジェルたんも2階へ手伝いに来てくれた。
そして来た人はあのおじさんを見つけて口々に言いうのだ。
「社長、ホント人使いあらいですよー」
え?社長なの?
「いやだ健ちゃん。健ちゃんの頼みなら来るしかあらへんやないの」
え、誰その女の人。
「いやーこの店、素敵やな。何で今まで教えてくれんかってん?俺らの仲やん」
「アーホー。ココは儂のお気に入りやったんや。そやけど、バイトのお気に入りの子が客おらへんって悲しそうにするから皆に解禁してやったんや。有難く思いや」
今度はお友達さんかなんかかな?
とりあえず本当にこの人は顔が広いのだ。席をひっきりなしに交代して色々な人と話している。そして席を交代するパターンはその人が注文を頼む時。つまり俺が呼ばれたテーブルに移動してくる。だから必然的に会話が耳に入るのだ。