【BL】腐男子な俺の恋フラグ
「ダメだ」
堅いなー副会長は。
こうなったら奥の手だ。
「副会長さんが初めて恋した相手、皆さんにバラスヨ?」
「はっ…何を言ってるんだか…」
俺はこの日のために用意しておいた物をポケットから取り出す。
姉貴が持たせてくれたアイテムだ。
どうやら姉貴と副会長は、同じ学年で同じ出身校だったらしい。すぐさま姉貴がつまり俺らの家族が引っ越してしまったから一時的だったそうだが…
俺は再生ボタンをピッと押す。使いどころを考えろと言われたがまさしく今日だろう。
『ねね…「だぁぁぁあああ!!止めろぉ!!」
早かった。
まだ二文字しか言ってないのに。