【BL】腐男子な俺の恋フラグ
そしてエンジェルのお母様やお父様から賛辞が飛び交う中、俺は焦燥感にかられていた。
「…咲先輩、俺…」
「分かっている。帰ろう。チケットも今から出てすぐに新幹線に乗れる時間帯を手配してあるんだ」
咲先輩の気遣いに俺は驚く。
ろくに挨拶も出来ていなかったと思う。
でも、俺は早く律に会いたかった。
「…槙は凄いな」
新幹線の中、突然咲先輩はポツリと言った。
「…あんなに権力のあるお客様を一目ぼれさせてしまうんだから」
おかげで助かったよ、ありがとうと咲先輩は言った。
「でも、アレは俺の力じゃ…」
「いや、槙の力だ。あの人を槙がそこまで惹きつけたって事なんだから」
そう言う咲先輩はそれはそれはお綺麗なお姿でした。
でも、あの人一体何者なんだろうか?もらった名刺を見てみると、それは名刺じゃなくて文が書かれているだけだった。
槙ちゃん、おおきに♡
次はヤラセテ。
破いた。