【BL】腐男子な俺の恋フラグ
そんなこんなでようやく到着し、見慣れた景色を目にした。
「コレ、香川と分けて食べてくれ」
そう言うと、咲先輩は俺にほうじ茶カステラをプレゼントしてくれた。
品切れだって言ってたのに…わざわざどけておいてくれてたのか…
「あ、お金…」
「そんなの受け取るわけないだろう。俺はもう部屋に戻る。槙も早く会いたいだろうから報酬はまた後日だ。…本当にありがとう」
そう言ってエンジェルたんは走って行ってしまった。
今の照れたエンジェルたんの顔マジ神。神降臨。ヤバすヤバす。ウハウハウハ。
「いい加減、入ったらどうだ?」
扉の前でウハウハして悶えていた俺に、律が鍵で開ける前に出迎えてくれた。
俺はその事が嬉しくて律に飛びついた。
「律、ただいま!」
「おかえり」
うん、やっぱり律に頭撫でられるのが1番好きだ。