【BL】腐男子な俺の恋フラグ
「…ちょっと来い」
「だが断る!」
俺は伸びてきた会長の手を身体を捩る事によって交わし、窓の方へ逃げた。
入り口は会長と律が居るからね。
そして俺はそこから躊躇う事なく飛び降りた。
スカートだから、フワッとなったがフラグが立つよりマシだ。
ここは一年フロアだから校舎の二階だしな。この高さなら余裕だ。
「……なぁ、香川律」
「?」
「アイツ――篠原槙の入学最初にある体育テストって評価何だった?」
「Eマイナス」
「ほぅ……ますます興味深いな」
まさか槙が消えた教室で律と蛍がこんな会話を繰り広げているとは夢にも本人は思っていなかった。