【BL】腐男子な俺の恋フラグ
「……お前は誰や?」
ここに居た!
律見ても喜ばない人種がここに居た!
まさか居た!
って、驚いている場合じゃない。
「吉野さん!
俺が呼んだんです!律はこんな仏頂面で無愛想でクールだけど凄く良い奴で俺のダチだから!」
とりあえず俺はありったけの精一杯の説明をする。
コレで何か言われたら…仕方ない。何でも受けて立とう。
だが、吉野さんの反応は全く俺とは違うものだった。
「なーんや。そういう事やったんやな。俺に協力してくれるんも共感出来たからか?」
は?
「隠さんでも良いのに。ま、本人居たら言い辛いわな」
なんか一人で勝手に納得してしまった。というよりしてくれた。
律が良い奴だってアレだけの説明で分かってもらえたって事か?
俺が不思議そうに律の方を見ると呆れたように溜め息を吐いていた。いつもの事だから気にしないでおこう。