社長と極上の生活
「………大丈夫/////」
―――――マジで?!
今のは幻聴じゃないよな?
うん、確かに聴こえた。
自問自答しながら、杏花の腕を掴んでいた左手は
ゆっくりと背中……腰……そしてその先へと。
指先に伝わるシルクの滑らかな感触と
柔らかく温かい杏花の温もり。
俺の指先が暴走するのはあっという間で。
「止めるなら………今のうちだぞ?」
耳元にそっと囁くと、小さく顔を振って見せる。
「ホントにホントに「今は、斗賀のママじゃない。あなたの1人の女でいさせてよ////」
震え気味の杏花の声。
勇気を振り絞って言ったに違いない。
俺の言葉に被せるようにそう呟いた。
俺は彼女の意思を尊重しようと、
理性を制御する事を放棄した。
唇に触れる杏花の肌は相変わらず滑らかで
小さな唇から漏れ出す甘い吐息は俺を煽り、
久々に俺の背中に彼女の爪が突き刺さる。
額に滲む汗で艶気を増した杏花は
熱い瞳で俺を誘惑した。
俺の腕の中で俺だけを見つめて……。