社長と極上の生活


「杏花、平気か?」


「………んっ」


乱れた呼吸を整える杏花は


左手で俺の腕をギュッと掴んでいた。


そんな彼女の表情1つで


OFFになった筈のスイッチが今にもONになりそうで。


必死になって煩悩を絶つ努力を試みる。


すると、


「ごめんね。………今日のところは……これくらいで………我慢して…………ね?」


半ば意識を失いつつ、必死に俺に寄り添う杏花。


『今日のところは』って……//////


爆弾発言もいいところだろ。


そんな事言われたら、期待するってのッ!!





授乳疲れも相まって疲労困憊の杏花は熟睡。


そっとシルクのパジャマを着せて、俺は寝室を後にする。


斗賀の子守を村岡に頼もうと階下へ行くと、


既に斗賀にミルクを与えていた。


何でも、杏花に頼まれたとかで……。


そんな事も知らなかった俺は苦笑しか出来ない。


すると、


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