社長と極上の生活


「俺にもそれちょーだい」


「へっ?」


突然、背後から声がしたと思ったら


「要ッ!!」


「シッ」


要はドアに凭れ掛かるようにして人差し指を口元に立てた。


せっかく寝かしつけた斗賀が起きてしまう。


私は静かに彼に歩み寄ると、


「ん」


「ん?」


「ん!」


「何?」


「んんん!!」


「えっ……?!」



要は凭れ掛かったまま目を閉じて、


私にアクションを起こして貰いたいらしい。


先程の彼の言葉を思い返すと、


もしかして、キスして欲しいって事?


私が斗賀の頬にキスしたから?


それを見てて………??


斗賀が生まれる前は毎日のようにしてたっけ。


要の帰りを待ち兼ねてたように抱きついて。


「俺には無いの?」


「もう!!」


「ん」


「はいはい」


私は彼の肩に手を掛け、少し背伸びをして


彼の頬にほんの少し触れるだけのキスをした。


すると、


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