社長と極上の生活
「どっちかしら……?」
「はっ?!」
「フフフッ、冗談よ」
「はぁ~、マジで焦るだろ」
「だって、可笑しな質問するんだもの」
「俺は至って真面目だぞ?」
「あぁ~はいはい」
「はいはいって……。さっき、斗賀を見てたような目で俺も見てくれよ」
「えっ?」
斗賀を見てた目って……どんな?
確かさっき、斗賀が要に似てるなぁって……。
フフフッ、斗賀を見てたけど、
実際は斗賀の中に貴方を見つけて見てたのに。
私はそんなに愛おしそうに見てたのかしら?
愛する人を見つめる視線は誤魔化せないのね。
私は背伸びをして彼の首に腕を絡ませ、抱きついた。
「おいっ、どうした?急に」
「最近、斗賀が要に凄く似て来て、ついついニヤけちゃうのよ」
「へ?」
要は自分と斗賀が似ているとは思ってないみたい。
………キョトンとしている。
「斗賀は要のミニチュア版だもの、目の保養になるんだから」
「はっ?」