社長と極上の生活
シーン別の和服の選び方から
季節に応じての柄や素材の選び方、
そして、和服姿での美しい所作や着崩れの直し方まで。
先生はとても解り易くご指導下さった。
自宅に戻った私は急いでシャワーを浴び、
「村岡さん、行って来ます。斗賀の事、宜しくお願いします」
「はい、お任せ下さい。杏花様、頑張って下さいね」
「有難うございます」
「旦那様と奥様に宜しくお伝え下さいませ」
「はい」
「お気をつけて……」
「行って参ります。斗賀、ママ言って来るね?良い子にしててねぇ~♪」
斗賀の頬にチュッとキスして、
村岡さんが見送る中、私は自宅を後にした。
エントランスに一条本宅からの迎えの車が到着していた。
私はそれに乗り込んで、
実家から送って貰った『相棒』を膝に抱え、とある場所へと。
目的地へ到着した私は足早に歩を進めた。
「遅くなって申し訳ありません!」
部屋の入口で開口一番気合いを入れた。
すると、