社長と極上の生活
そして、会長夫妻のご友人の方々や
執事の黒崎さんも巻き込んで室内はとても賑やか。
―――――そこへ
「遅くなりましたー!!」
駆け込んで来たのは………?
「お疲れ様です、和成さん」
「遅くなって申し訳ない」
「あっ、いえ。私もさっき来た所ですから」
「そうなんだぁ。あっ、それ、差し入れ?」
「あっ、はい!!どうぞ良かったら……」
「おっ、サンキュー♪夕飯食いそびれてペコペコなんだよ」
「では、沢山召し上がって下さいね」
「杏花ちゃんは食べないの?」
「出て来る前にちょこっと食べて来たので」
私は休憩用のテーブルの上にお重を乗せ、
部屋の隅に移動し、準備を始めた。
総勢10名。
平均年齢はかなり高いし、職業もバラバラ。
でも、見据える先はただ一つ。
同じ目標に向かって励んでいる10人。
和成さんの登場で一層和やかな雰囲気に。