社長と極上の生活
「和君、揚げ物ばっかり食べると、中性脂肪が溜まるわよ?」
「これから体力勝負だってのに、おかずの種類なんて選んでられませんよ!それに、まだ20代なんで!!」
「あら、やだ!!私達へのあてつけ~?」
「そうよそうよ!!『爺婆』だって言いたいのね~?」
「別にそんなつもりじゃあ……」
「フフフッ、冗談よ」
「フッ、分かってますって!!」
和成さんは一条グループの弁護士をしていて、
付き合いも長いし、要の親友ってのもあって可愛がられてる。
そんなやり取りを微笑ましく眺めながら、
私は精神を集中させ、自主練習を始めた。
沢田さんに一枚噛んで頂き、
要は先週末から10日間の出張に行って貰っている。
だって、そこまでしないと私には自由な時間が無いから。
そんな私の企みは、
当初の予定より遥かに規模の大きいモノとなっていた。