社長と極上の生活


要が特別に手配しれくれたようで


和室にもリビングにもベビー布団セットがある。


どこにでも寝かしつけられるように、と。


そんな優しすぎる彼に見惚れていると、


「ぐっすり寝たっぽい」


「ホント?」


「ん」


リビングの端にあるベビー布団で寝入っている斗賀。


「お疲れさま」


「どう致しまして」


さすがの要も疲れた様子で、


首と肩を回して体を解し始めた。


そんな彼の肩に手を置き、


丁寧にマッサージすると、要の手が重なった。


「風呂に入るか」


「先に入っていいよ、疲れたでしょ」


「一緒に入るに決まってるだろ」


「えっ?」


「何、驚いてんの。その為にわざわざ来たんだから」


「ッ/////」


肩に置いた私の手を優しく握り、


彼はくるりと体を反転させて


有無を言わせぬ、そんな表情で熱く見つめられた。


「照明、……もう少し落としてもいいよね?」


「フッ、……ん」


さすがに煌々と付いてる中では入り辛い。


それに、斗賀も起きちゃうしね。

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