社長と極上の生活


ゆっくり唇が離された。


そして、色気を駄々洩れさせた彼に熱く見つめられて……。


「この旅行中くらい、俺を男として見ろよ」


「っ/////」


予想もしない言葉にたじろいでしまった。


そんな風に思わせていただなんて。


「見てるよっ、毎日……」


「え」


「要こそ、『女性』として見れるの?『母』になった私を」


「当然だろ。ってか、『母』として殆ど見てない」


「えっ……」


「むしろ、『女性』としか見れてないと言った方が正しいか……?」


「っ/////」


「毎日、斗賀に嫉妬しまくってるし」


「そ、そうなのっ?!」


「ん。俺も杏花の母乳飲みたい」


「えっ、……それは無理っ」


「何で?張ってた時は飲ませてくれたじゃん」


「あの時は非常事態というか……」


「斗賀だけ狡い。俺も杏花の胸に埋もれたい」


埋もれたいって……。


斗賀は母乳を飲むだけで、埋もれてる訳じゃないし、


そもそも、母乳は赤ちゃんの為の栄養源なのに。


「あと4ヶ月だけ我慢してやる。いいか、斗賀。1歳になったら卒乳だぞ」


チュニックの下にいる我が子に嫉妬し出した要。


本当に、旦那様として満点の言葉をいつもくれる。


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