社長と極上の生活


翌朝。


「斗賀、よく聞け」


まだ10か月の我が子を見下ろす。


そして、不敵に微笑んだ俺は容赦なく言い放つ。


「1歳までのレンタル契約だったが、お前が不正行為を行ったんが悪いんだからな?」


すやすやと気持ちよさそうに寝ている我が子に


腹黒全開の俺は、最終通告とも言える宣告を口にする。


「フッ、今日で契約終了だ」


杏花を無料で貸してやってたが、


傷を負わせたお前が悪い。


俺の大事な杏花に傷を負わせた責任はしっかりと取れ。


男なら、責任を負うのは当たり前だ。


また吸いたくなったら、その時は彼女でも作るんだな。


悪いが、杏花はもう貸せない。


泣こうが喚こうが、そんなこと知るか。


腕組をして冷視線浴びせていると、


「要、ご飯出来たよ?」


「ん」


「どうしたの?そんな険しい顔して」


「男同士の話をしてた所」


「男同士のって、まだ10か月だよ?しかも、寝てるし」


「ソールトークだ」


「何それ……」


気持ちよさそうに寝ている愛息子の頭をそっと撫でて。


呆れた表情を浮かべた杏花の頬に手を添え、


斗賀に見せつけるみたいに朝から甘いキスをする。


『この女は俺だけのものだから』と。

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