社長と極上の生活
けれど、杏花は俺を
今後も『男』として見てくれるだろうか?
パパである以前に、1人の男として。
いつまでも彼女にとって
唯一の『男』であり続けたい。
俺の焦がれる想いは正直に
彼女の寝顔に癒されながら
そっと、優しく彼女の肌に触れて。
「杏花、愛してるよ」
額に掛かる前髪をそっと横に流し、
その指先は頬をつたって
彼女の唇へと。
ぷっくりとした小さな唇に
吸い込まれるように
指先を這わせて。
すると、
「んッ……かっ……なめ…」
寝言で俺の名を呟いて、
シーツの上を手探りで俺を求めている。
ッ!!
寝てても俺を誘惑するとは。
どこまで俺を虜にしたら気が済むのやら。
フッ、望むところだ。
理性に限界の限界があるのなら、
俺は今夜、それに挑む事にしよう。
全ては
愛妻・杏花のために……。