社長と極上の生活


「それってどういうこと?」


「ん~分かりやすく説明すると…」


私は瞬きも忘れ、要を見据えた。


「大きな風船が子宮だとして、その風船にパイプでなく、短いホースが付いているようなモノだ」


「へ?」


「だから、風船の中の胎児がホースを通るのに、風船側の入口(内子宮口)から外側の出口(外子宮口)までの全通路(子宮頸管)が短く柔らかい」


「………」


「分娩しやすいそうだ」


「………へ?」


「場合によっては、さほどいきまなくても出て来るとか」


「………えぇ~っ?!!」


衝撃の事実を前に驚きを隠せない。


思わず、声を張って目を見開いてしまった。


「そんなに興奮するな。赤ちゃんがびっくりするだろ」


「だって……そんな事言われたって……」


いきまずとも出て来る?!


そんな事があるの??


要の話はどれも嘘みたいで不思議でならない。


ポカンと呆気に取られて、


無言で彼を見つめていると、


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