社長と極上の生活
「杏花、このカプリパンツ……脱ごうか?」
「へ?」
「幾らマタニティ仕様だからと言っても、胡坐を掻いたらお腹や腰回りが窮屈だろ」
「ん~それもそうね。じゃあ、スウェットに穿き替えるわ」
「えっ、あっ、そうじゃなくて……」
「えっ?!!////」
胡坐の体勢から後ろに片手をついて腰を上げると、
要はそんな私をふわりと抱きしめた。
「なっ、何してるの?////」
「ん?……脱がしてる」
「ッ////////」
要はウェストがゴム仕様のカプリパンツを
いとも簡単に膝まで下ろして、
露わになった大腿からお尻へと指先を伸ばして来た。
「なっ、何してるの??////」
「マッサージ?」
「ッ////////」
もう!マッサージなんて全くの嘘。
要の行動にドキドキしながら
こんな身重の身体でも欲情してくれる彼に
私は心の底から満たされ、癒されていた。
「杏花」
「ん?////」
甘美な声音で囁かれ、彼を見上げると
自然と彼の唇が重なった。
不安も恐怖も苛立ちでさえも消し去る
―――――――彼の甘い口づけ。