いけないアルバイト Vol.1
 正規の社員は二名で、各々一台のワゴン車を任せられているという。まあ、言い換えれば店長というジャンルに属する人達で、後は各ワゴン車にアルバイトが一名ずつ居て、その片割れが今回の私だという、簡単に言えばそんな感じなのである。

 指定された2分前に事務所のインターホンを鳴らした。中から「どうぞ」との返事に従ってドアを開け室内に入る。
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