いけないアルバイト Vol.1
 それにしても悪趣味が過ぎる。これじゃあ、まるで「ご主人さま―、いらっしゃいませ―」ではないか。 
 
 こんな格好で街中に出没する勇気が出る訳が無い。 
 
 他に違うものが無いか、強く社長に懇願してみた。 

「仕方ないな―。そこまで嫌ならこっちはどう?」 
 
 これなら至って普通のファストフ―ドっぽい。私は迷わすこれに着替え直した。 

「それ、お客に人気無かったんだけどな―」

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