革命【短編】
革命




「もう、嫌だーー!!!!」




バーン!っと、
白と黒の鍵盤たちを叩きつける。



不協和音が、部屋の中に響いた。


少女は、鍵盤と楽譜を交互に睨みつける。




「何で私が、
こんなのやらなきゃいけないの⁉」




…見ての通り、少女はピアノが嫌いなのだ。



今練習中の曲は、あの有名なショパンの
「革命」である。



少女の腕は確かだ。

だが、少女はピアノをやっているのではない。



“やらされている”のだ。




< 1 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop