革命【短編】
ガシャンッ、と窓ガラスが割れ
ビュービュー雨風が吹く。
床に散らばっていた楽譜が
舞っていく。
進んでいく、激しい曲。
聞こえてくる、激しい雨音。
そんな中、金縛りにかかった少女は動けないでいた。
譜面台に映る、真っ青であろう自分の顔。
雨音と
風音と
「革命」の音楽に
クスクスクス…
クスクスクス…
何処からか聞こえてくる笑い声が
混じり合う。
そして──。
次の瞬間、ピカッ!と雷が落ちた。
譜面代に見える自分の顔の横には
知らない女性の顔──。
血だらけのその女性は
真っ赤な手を、少女の肩に置く。
そして、ニタリと怪しく笑った。
「次はお前の番だよ──」