赤い月 終
「まぁ…
ほどほどに?」
「ほどほどだぁ?!」
脳内にクエスチョンマークをちりばめながらも景時が答えると、秋時にスゴい目付きで睨まれた。
まじでなんなの?
そんなに怒られるようなコト?
「諸々は卒業後だとしても、給料の三ヶ月分はすぐに必要だろうが。」
「給料の三ヶ月分?」
なんか、ドッカで聞いたコトあるフレーズ…
なんだっけ?
景時が首を捻っている間にも、秋時の表情は険しさを増していく。
「景時…
若いからその辺は省略、とか言うンじゃねーだろな?
女に指輪も買ってやれないようじゃ、俺は認めねぇぞ。」
「‥‥‥え‥‥‥」
給料の三ヶ月分の… 指輪?
女… うさちゃん?
認める、認めない… ナニを?
って‥‥‥