赤い月 終

(コレ…
はやまったンじゃね?)


だって俺、うさぎが俺をどー思ってるのか、まだ聞いてねぇじゃん。

この前、鏡にジャマされたし。
その後、うさぎ家出してたし。

プロセス全部すっ飛ばして、いきなり嫁とか…

こりゃムリだわ。
絶対ダメだわ。

そうわかってても、却下されたら余裕で凹める。

どーしよ。

ダレか時間を巻き戻せる装置とか、持ってナイ?

助けてぇぇぇ、ドラ○もーん!!


「…
フ… ハハっ」


大量の冷や汗をかきながら目を泳がせる景時を見つめていたうさぎが、急に笑いだした。

徐々に大きくなる笑い声。

腹を抱え、目に涙まで浮かべて…

って、承認か拒否かって問題以前に、笑い話なワケデスカ。

< 130 / 279 >

この作品をシェア

pagetop