赤い月 終
まるで魔法

場所が変わっても、お祭り騒ぎは継続中。

理事長室を出た景時とうさぎが教室に顔を出すと、すぐさま取っ捕まって屋上に連行された。

捕獲者は、大吾、祥子、小鞠。

人のコトは言えないケド、君ら、こんなにサボっててイイの?

終業式、始まってるよ?


「鬼神さん、今度はどんなコト強要されたの?!」


「裸エプロンとか?!
それとも、ピ──をピ──してピ──しろ、とか?!」


「酷いよね、高杉くん、あんまりだよね?!
でも、うさぎちゃんも水臭すぎるよ!!」


「なんで相談してくンねーの?!
みんなでフルボッコにして、変態矯正してやンのに!!」


「ね、考え直せない?
高杉、虚脱しきって、樽に入れられて血抜きされてる人みたいだったよ?」


「そーだよ!!
頑張って変態を治療しようよ!!
愛は変態を超えるって?!」


「てか、うさぎちゃん、行かないでぇぇぇ!!」


「ぁわわ…???」

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