赤い月 終

更待月(フケマチヅキ)


夕飯を食べている時、ペロっと術の施行日が決定した。

なんつーか、明日のメニューを決めるような軽さだった。

新月の日の、昼。
日が沈む前に。


うさぎは笑っていた。

ジジィと薫も、笑っていた。

なんの疑いもなく、安心しきったように。

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