赤い月 終
「ふむ。
普通の女のように扱われるのも、悪くはないな。」
そーなンだ?
なら、もっと言っとけば良かった。
いつもいつも、思ってたのに。
今までの分をまとめて言うとしたら、どんな言葉になンのカナ?
んー…
思いつかねぇや。
俺、バカだし。
景時はうさぎの隣に腰を下ろし、彼女の細い肩を抱き寄せた。
「うさぎは可愛いよ。
ずっと、とっても、可愛かったよ。」
ゴォォォォォ…
二人の頭上を、喚声と共にジェットコースターが走り抜ける。
「皆、悲鳴を上げておる…
やはりあのようなカラクリ、妾が木っ端微塵に」
「ソレはやめて。」
可愛いケド、コワい。