赤い月 終

「今日、楽しかったね。」


話を変えてみると、うさぎは視線を上げて景時を見た。

よし。
俺、グッジョブ!

そして上目遣い、萌え死ねる。


「…
また来よう‥‥‥ね?」


「…
そうじゃな。
だが、あの恐ろしいカラクリはもう御免じゃ。」


フラッシュバックしたのだろうか。

うさぎは思い切り顔を顰めた。


「あらら。
そんなにダメだった?
遊園地じゃなくて、プールにすりゃ良かったカナ。」


「ぷぅる?」


「えと、ね。
小さな海みたいな?
流れたり、滑ったり、波が来たりして、泳ぐの。」


言ってて思った。

ソレ、イイじゃん。
うさちゃん、水着じゃん。

あー…
やっぱ、ダメだ。

見たいケド、他の野郎にゃ見せらンねぇ。

プールの貸し切り料って、どれくらいすンだろ…

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