甘くも苦い恋
愛のカタチ
連れてこられたのは会社から10分程、車で走った所にある有名なタワーマンションだった。
いったい何階立てなんだ、と突っ込みたくなるくらい……デカイ。
蒼介さんはさっさとマンションの駐車場に車を置くと、あたしを連れてエレベーターに乗った。
なんなの、このマンション!
なんかコンシェルジュ?っぽい人いるし!
「璃來、こっち」
「あ、はいっ!」
あたしは彼の後ろを必死についていく。
すると、蒼介さんはいきなりあたしの腰に腕を回した。
へっ?
そ、蒼介さん…////!?
「このほうが、はぐれなくていいだろ?」
さりげなくこんなことができちゃうのも、きっと蒼介さんがいい男だから。
男前な人がやるからこそ、様になるんだ。
蒼介さんが押した階のボタンは、最上階。
ひぇーっ!
さ、最上階って……!
そんなことを思っていると、いきなり壁に体を押し付けられた。