甘くも苦い恋

「璃來……何か考えてるでしょ？」




「な、何かって……」




あたしがそう呟くと、蒼介さんはあたしの首筋に顔を埋めた。




「例えば……ここにどれだけの女を連れ込んだんだろう、とか」




「……っ…！」




嘘！
なんでバレたの…！？




あたしは何も言えずにいると、蒼介さんはクスクスと笑い出した。




「璃來は分かりやすいな。考えてること、バレバレだよ」




「そ、そんなことっ…！」




ありませんって言おうとしたら、蒼介さんに再び唇を塞がれた。




「んっ…！」




「ここには長年、女の子は入れてないし、璃來の他に彼女はいないよ。」




蒼介さんはそう言って、あたしの唇をなぞった。