甘くも苦い恋
彼の言葉に何も言えなくなるあたし。
「そ、蒼介さんっ…?」
「璃來、口開いて」
「えっ?」
「そう。それくらい……」
ポカンと開いた唇に、すぐに彼の柔らかい唇が重なってきた。
え、えっ…。
嘘っ……!
なんか、舌が…入ってきてる……?
「んっ…蒼介、さん……」
初めてする、深いキス。
どうしたらいいのか、分からない……。
「璃來……そのまま俺の首に腕を回して」
「えっ……こう、ですか?」
あたしは言われた通り、彼の首に抱きつく。
するとその瞬間、フワリと体が宙に浮いた。
「ひゃあっ////」
「ん、いい子だ。」
蒼介さんは優しく笑って、あたしを寝室に運んだ。